片浦のお伊勢講

南薩で古くから継承されている伝統行事のお伊勢講を思い立って見に行きました。

お伊勢参りをしたい庶民達の生活の知恵で、個人で出かけるのはとても無理な事から、みんなから少しづつ集めたお金をプールし、くじ引きや輪番で、代表が参拝する講という組織を作ったもののようです。

講という言葉は本来は講話に代表されるように仏典講説の為の僧の会合とか、寄り合いのことを言ったものです。

ネズミ講なんて悪い言葉としても残っていますね。

お伊勢講は、だんだんお伊勢参りよりも集落の祭・行事として定着し、リクリエーションの少なかった昔の、村の楽しみの一つとして残っていったのではないでしょうか?信仰を崇拝し五穀豊穣を祈り、元服行事としても利用したりいろんな要素が入り、伝承されてきたようです。

開催日が2月11日と決まっている事から、建国記念日の故郷の行事として当日都会から帰ってくる、当地出身者も多いのではないのかな?

現地で聞いた話では、子供が少なくなってきて元服にあたる少年が少ない為、行事を続けることができなくなった集落も多いようです。

当日は片浦以外の集落でもあちこちで行われていたようですが、なんせ2月11日の建国記念日に行うと決まっており、時間・開催場所も良く分からない為、結局片浦のお伊勢講しか見物はできませんでした。

同日、南薩摩の各地で行われていた行事のうち大浦の榊地区で行われた疱瘡祭りと棒踊りは午後開催された棒踊りだけを見る事ができた。

また機会が有ったら見に行ってみたいんですがね〜 写真をたくさん撮りました。先ずは写真で雰囲気を味わってみてください。
   

神事の行われた公民館  
準備中の子供達、気分高揚して! 長い歴史を感じる着物やお面です
神輿を担ぐ人はやはりベテランの方たちが! 衣装の入っていた葛篭の蓋には昭和6年の文字が!
   
   
   
   
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