■ 知覧の写真集_特攻記念会館

 鹿児島県、薩摩半島ほぼ中央部に位置する知覧町は武家屋敷とお茶で知られる町ですが、もう一つ戦況が悪化した昭和20年に本土最南端の特攻基地として、多数の若者が沖縄近辺での特攻戦に若い命を散らせた町として有名です。今年、高倉健と田中裕子主演の映画「蛍」のロケ地にもなりました。知覧町は戦争に散った勇士の遺影・遺品・記録等を保存、展示して当時の若者達の真情を後世に伝えるべく、特攻平和会館を建設しています。

毎日、全国から遺族や修学旅行生達が多数訪れています。

映画「月光の夏」で特攻隊員が鳥栖国民学校で「月光の曲」を演奏したのと同型のドイツ製のピアノフッペルです。現在では日本に2台しかなく、これは高知市の声楽家、濱口 勝氏寄贈されたものだそうです。

ピアノにまつわるエピソードはご存知の方も多いでしょうが、音楽学校出身 の特攻隊員が、出撃前にピアノをひかせてほしいと言って国民学校を訪ねたそうす。
その特攻隊員は、平和であればピアニストになるつもりだったのでしょう。 そして、その時ひいた曲がベートーヴェンのピアノソナタ第14番「月光」でした。
その特攻隊員は、ピアノをひい た翌日に出撃拠点の知覧へ移動し、その後沖縄近海で散華しました。
 
戦争の悲惨さと平和の尊さを感じさせてくれるコーナーです。



3式戦闘機「飛燕」

この飛燕は、日本陸軍の名機とうたわれた3式戦闘機(2型改)です。
全長8.94メートル、最大時速590キロメートル、20.0ミリ機関砲を2門と12.7ミリ機関銃2挺を装備した当時日本唯一の液冷式の新鋭機でした。
液冷機という事でプロペラ部分が尖っているのが特徴です。



平和の鐘

知覧特攻平和会館によると、沖縄戦で戦死した陸軍特攻隊員は千三十六人。このうち朝鮮半島出身者は十一人いる」とあります。
映画「蛍」の中でも、朝鮮出身者の特攻隊員がテーマになっています。


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